家族の真剣で楽しい思いを受け止めること。
顔を思い浮かべ、その生活を想像し、機能・性能、施工性・経済性のバランスをデザインをすること。
それがわたしたちにとっての住まいづくりです。
それは、一見、一定のルールがなく、不明瞭で難解のように見えます。
それでも、わたしたちは知っています。
それらの不明瞭な物事も、明確な数値・図面・言葉、そして誠意に換えることで、お客様にリアルなイメージをお伝えできることを。
住まいの主役はお客様。
わたしたちの役割は、その住まいづくりを心をこめてお手伝いすること。
ご予算に最適な住まいを、明確に、そして、わかりやすくご提案すること。
こころをこめて。
家族に安心・安全な「板倉の家 木魂」の注文住宅、設計監理を行います。
住宅購入を検討されているお客様からのご相談から始まり、家族それぞれの暮らしのポイントを見つけ、安心安全に暮らすることのできる、ご予算に最適な住まいづくりのお手伝いをいたします。また、工事開始から住宅が完成するまでの間、建築が計画通り行われるよう監理し、お客様に代わって、法律に合わせた書類の提出手続きを行います。
私と板倉構法との出会いは、30年以上前になります。飛騨吉城郡(岐阜県)の山間に、板造りの倉(板蔵)が点在する事を知り、興味を持ったのがその始まりです。
1979年(昭和54年)、雑誌:住宅建築6月号に建築家 奥村昭雄氏の「木曽三岳村工房」が掲載され、記事中で奥村氏が、10数年にわたる地域の人々との取り組みで、木曽山麓の築300年・築140年の板倉の家を移築・手直しし、アトリエと木工所として活用していることを知りました。木曽三岳村工房の移築完成は1973年(昭和48年)、建築家 奥村昭雄氏はOMソーラーの発案者でもあります。
その後、木曽山麓方面を旅行し、三岳村で実物の板倉の家を目にし、地域に根付く板倉の家の魅力を感じました。
1994年(平成6年)住宅建築12月号では、筑波大学 安藤邦廣教授の取組み、「板倉の家を2段階方式による産直住宅で建てる」に、板倉の家の構造・住環境の特性が同時に発表され、日本風土に適した住まいとして説かれていました。こうした板倉造りの情報に触れ、実際に目にする中で、木造にかかわる設計者として、日本の住まいには板倉の家が最良ではないかとの考えが強くなっていったのです。
まずは板倉構法での自宅兼事務所建築を計画しました。
現実に国産の杉材を入手するまでは、苦労が耐えませんでした。いざ国産材を使いたいと思っても、残念ながら流通が整っていないのが現状でした。試行錯誤の末に、徳島県の業者に出会い、自身現地に出向き、山や在庫状態を見て、流通に問題ないことなどを確認しました。
加えて、安藤邦廣教授に会い、板倉の家の特徴を検証したり、国産材を活かした住まいの仕様書を作成するために、木材産地の現状把握や検討を行い、現在の建築基準法に合わせた栗田版・板倉の家が建築可能となりました。
1998年(平成10年)設計を開始、自宅兼事務所が完成。
1999年夏のことでした。
板倉の家の依頼を受けて建築を重ねるごとに、板倉の家の構築方法に新しい工夫[パネル構法]を加え、工期を当初の半分に短縮できました。工期の短縮や建築時のコストを抑えることは、住まい手に良質な住空間を従来より費用をかけず、ご提供できることにつながります。
住宅にこだわりの強い方だけでなく、建て売りで住宅を購入しようという方にも、板倉の家に出会っていただく機会を広げたいと考え、基本の3プランをはじめにご用意した「板倉の家木魂」を新しくご提案しています。
板倉の家は、エコや地球環境・自然素材に意識の高い方のためだけにご提案しているのではありません。板倉構法は、日本の風土によく合い、暮らしやすい家です。日本の家と言えば板倉の家、そうなってほしいと願っています。
木魂の会では、板倉の家の研究・普及に携わるメンバーを募集しています。
詳細は下記の窓口、またはお問い合わせフォームより、お気軽にお問い合わせください。
有限会社栗田建築設計事務所
TEL.058-327-0291
入会された方には木魂パンフレットを50冊進呈いたします。