わたしたちがつくる板倉の家は、断熱材、合板、石油化学製品は使用していません。構造から仕上げ材までをすべて国産無垢のスギ・ヒノキで構成しています。そうしてつくられた自然素材の家は、実に多くの「居心地の良さ」を与えてくれます。
たとえば優しい木の風合い。たとえば違和感のある音だけを和らげてくれる音響特性。たとえば木の香りによる睡眠促進効果などなど。自然素材が持つエネルギーを最大限に活用することこそが、板倉の家、最大の特徴です。
「自然エネルギーを生活に循環させる」
それがわたしたちが考える板倉の家の思想です。
100%国産材を使用した板倉の家は、住まう人の生活に様々な効果を還元してくれます。
木材は、金属やコンクリートに比べて、触れたときに温かく感じられます。これは木材の熱伝導率が他と比べて低いためです。手に温かく、冬でも素足で歩くことが苦になりません。外からの温度変化も伝えにくいので、夏の灼熱をそのまま持ち込むこともありません。
木で覆われた室内は、外部の雑音を遮断し、反響音を適度に吸収してくれます。違和感のある音だけを和らげる効果を持ちます。
板倉の家は、全体がほのかな木の香りで満ちています。スギやヒノキの香りは、睡眠を促進する効果があり、よい目覚めを与えてくれます。また、刺激臭を緩和する機能をも備え、カビ、結露の発生を抑えます。
外部の温度変化と比較して室内の変化は小さく、急激な変化を軽減します。どの部屋に移動しても刺激が少なく、エアコンに頼る頻度も少なくなるでしょう。また、湿度変化を軽減する効果も備え、梅雨時のじめじめを抑えます。
板倉の家は、日本の気候の中で生まれ育った木(国産材)が材料です。天然の木材は、湿度を調節する力を持ち、細胞の中に熱を伝えにくい空気をたくさん含む断熱性の高い素材です。潤沢な無垢の木に囲まれた板倉の家の空間は、日本の季節の移り変わりに合わせて調湿・断熱する力を自然にそなえ、家全体が呼吸している状態になります。
家そのものに呼吸させる。だから、断熱材、合板、石油化学製品は用いない。それは、現代建築により問題化するシックハウスの原因(高気密、高断熱による換気不足・化学物質を含有した建材の使用)、つまり、従来建築が持つ室内空気汚染の心配がないことを意味しています。
住まいに求められる重要な要素のひとつ、災害時に家族を守ること。
わたしたちがつくる板倉の家は、準防火地域に建てることのできる木造住宅です。また、東北地方太平洋沖地震においての仮設住宅としても採用された強力な防火・耐震性能は、今、大きな注目を集めています。
従来の設計済み住宅は、決定された間取りを変更することができませんでした。板倉の家の設計済みプラン(木魂のプラン)では、余分なコストをかけることなく間取りの変更を加えられます。家族の要望に合わせた部屋のレイアウトはもちろん、住宅の建つ地域環境に合わせた、光や風の通り道を考慮した設計を妨げません。光や風をうまく取り入れた間取りは、省エネ・エコな暮らしにつながります。
木魂のプラン十分な自然エネルギーを得るために住まいが必要とすることは、安価で質の安定しない外材や加工材を材料にすることではなく、産地のはっきりした元気な国産材をふんだんに利用することです。しかし、これまでの常識では、それを実現するために多大なコストが必要でした。
わたしたちがつくる板倉の家では、独自ルートによる国産材の調達と、独自に開発したパネル式板倉構法によって、板倉の家の魅力を活かしながらも、大幅な工期短縮・コスト削減を実現しています。
板倉の家の仕組み・パネル式板倉構法